『HUNTER×HUNTER』の壺中卵の儀(こちゅうらんのぎ)の意味、儀式の流れ、授かる守護霊獣の特徴、王位継承戦のルール、そして死亡した王子が納められる14の棺の謎まで解説します。
壺中卵の儀とは?
守護霊獣を授かるカキン王家の儀式

壺中卵の儀は、王位継承権を持つ王子たちに念獣「守護霊獣」を宿らせるための儀式です。
儀式を終えた14人の王子には、それぞれ1体ずつ守護霊獣が付きます。守護霊獣は王位継承戦を戦い抜くための武器であり、王子たちは知らぬ間に、殺し合いの当事者としての「装備」を与えられたことになります。
まさに、王位継承戦を遂行するための儀式と言えるでしょう。
蟲毒から発想した初代国王の壺
儀式に使われる壺は、カキン帝国の初代国王が「蟲毒」から発想を得て具現化したものです。蟲毒とは、毒虫を一つの容器で共食いさせ、生き残った一匹を呪具とする呪術を指します。
つまり王位継承戦は、14人の王子を競わせて最後の一人を次の王とする、国家規模の蟲毒として設計されています。壺中卵の儀は、その蟲毒の「容器」に王子たちを入れる入口の手続きと言えます。
壺中卵の儀の流れ
壺に血を注ぎ即位への思いを念じる

王子は継承の証として壺に自らの血を一滴注ぎ、壺の中央に手を差し入れて、王に即位する思いを念じます。
これだけで儀式は完了し、あとは時間の経過とともに守護霊獣が育まれていきます。
壺から現れる念獣が卵を授ける

儀式の際には、壺から妖精のような小さな念獣が現れ、守護霊獣の卵を王子の口に押し入れる描写があります。
「壺中卵」の名の通り、王子は体内で霊獣の卵を育む宿主となります。守護霊獣が寄生型の念能力と呼ばれるのは、この仕組みによるものです。
王子自身に自覚はない
守護霊獣は壺の能力を借りて作り出されるため、王子自身が霊獣を育てている自覚はありません。
念を学んでいない王子は自分の守護霊獣を見ることすらできず、命令や操作も一切できません。儀式を受けた時点で、王子たちは知らないうちに殺し合いの舞台へ組み込まれているのです。
授かる守護霊獣の特徴
王子の人となりを反映した姿と能力

守護霊獣は、宿主となる王子の人となりや欲望に影響を受けた姿・能力に変貌します。
信者を求める王子には人を惹きつける霊獣が、警戒心の強い王子には監視や防御に長けた霊獣が宿るなど、14王子の守護霊獣はそれぞれまったく異なる形になりました。
操作できない寄生型の念
守護霊獣は、宿主のオーラを利用して能力を発動する寄生型の念能力です。
霊獣は半自律的に判断して王子を守る方向で行動しますが、そのためなら周囲の人間への洗脳・誘導・寄生といった手段も選びません。宿主である王子は、その行動を止めることも導くこともできません。
王子の死亡で消滅する
守護霊獣は宿主の生存が前提の能力で、王子が死亡すると消滅します。
実際に、暗殺された第8王子サレサレや第12王子モモゼの守護霊獣は、本人の死とともに消えました。例外は第11王子カチョウと第12王子フウゲツの一対型で、死んだ側の霊獣が生き残った側を守る特殊な形を取っています。
王位継承戦のルール
生き残った一人が次の王になる
王位継承戦は、壺中卵の儀を受けた14人の王子のうち、最後まで生き残った一人が次の王となるサバイバルです。
蟲毒の思想に基づくため、原則として王子同士の殺し合いを前提としています。各王子は私設兵や協専ハンターを雇い、暗殺と防衛の駆け引きを続けています。
開始後は国王でも止められない
現国王ホイコーロによれば、儀式に同意して継承戦が始まった後は、国王であっても中止することはできません。
さらに国王自身も「儀式の一部」となり、役目を果たすまで死ぬことはないとされています。壺中卵の儀は一度動き出すと誰にも止められない、国家そのものを巻き込んだ念の仕組みとして描かれています。
クラピカが指摘したワブルの資格問題
物語の最新展開では、クラピカが念の講習会で壺中卵の儀と継承戦の仕組みを分析し、「第14王子ワブルは継承戦の資格を有していない」可能性を指摘しました。
継承戦の前提そのものを揺るがす指摘であり、儀式の正確な成立条件が今後の焦点になっています。
終了条件|王子が入る14の棺桶
安置された棺型の装置が関係?

継承戦で死亡した王子の遺体は、船内の一室に安置された棺型の装置に納められます。
実際に、暗殺された第12王子モモゼの遺体がこの棺に納められる場面が描かれました。棺が並ぶ部屋には大樹のような装置もあり、単なる遺体安置所ではなく、壺中卵の儀と対になる仕掛けであることを思わせます。
13ではなく14ある謎
この棺は、王子の数と同じ14台が用意されています。継承戦は最後の一人が生き残る仕組みなので、死亡するのは最大13人。棺は13台あれば足りるはずです。
それでも14台あるということは、最終的には前王ホイコーロがが棺に入り、棺が儀式の「終了」に関わる装置である可能性が考えられます。棺が全て埋まった時、儀式は終了すると思われます。
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